こんにちは、yoshikoです。
イル・カーリチェ4月新入荷の直輸入ワインは
テヌータ・マッツォリーノ社!!
(只今頑張って日本へ向かって船旅中。あと2週間で東京港に着く予定です。)
そして、今回の見どころはコチラっ
♪
新登場の
CRUASE':クルアゼ
「MAZZOLINO BRUT ROSE':
マッツォリーノ・ブリュット・ロゼ」
(ピノ・ネーロ種 100%) →
&
← 新ラベルの
「MAZZOLINO BRUT:
マッツォリーノ・ブリュット」
(シャルドネ種 100%)
です。
以前のブログにても、ちらりと触れましたが
この
「CRUASE':クルアゼ」なるもの、
イル・カーリチェにては
初輸入!
そして、おそらく日本においても
初上陸!!となると思うのです。
そこで・・・
日本初上陸(たぶん)
を記念して
今回は「CRUASE':クルアゼ」特集☆
をお送りしたいと思います(*^▽^*)/
①クルアゼとは・・・
「CRUASE' :クルアゼ」(
ゼにアクセントを付けて発音。)とは、つまり、
『D.O.C.G.に昇格した(2007年収穫モノより)
オルトレポー・パヴェーゼのスプマンテ メトド・クラッシコ
(ピノ・ネーロ種ベース)のロゼータイプの中で
D.O.C.G.の基準 + 更に、ある一定の基準を充たしたもの
のみが名乗れるブランド名』 です。
(義務ではないので、基準を充たしていても名乗らない事も可能です。)
※D.O.C.G.とは・・・
Denominazione di Origine Controllata e Garantita
(デノミナツィオーネ・ディ・オリジネ・コントロッラータ・エ・ガランティータ)
の略表記で、「保証つき統制原産地呼称」を意味します。
限定された地域、法律で規定された条件を充たして生産されたワインにのみ
与えられる名称です。
D.O.C.G.ワインは、イタリアワインの中でも法的に最上位に分類され
(この分類は1984年に新設されました。)
ワインは全て瓶詰め、天然コルク材の栓がされ、国の保証入り印紙が巻かれます。
②D.O.C.G.になるには・・・
D.O.C.G.昇格の背景には、
オルトレポーにおけるピノ・ネーロ種栽培や、スプマンテ造りが誇る
長い歴史・伝統・実力・品質の高さがあります。
その素晴らしいストーリーに関しては、
また改めて特集を組み、ご紹介したいです。
その功績を記念し、
更なる品質向上とその
統制の為に作られた、
この
クルアゼは、オルトレポーの
自信作であると同時に
新たな挑戦であり、
今後の未来を築く
期待の星☆なのです。
③ピノ・ネーロ種ベースのスプマンテって・・・
イタリア国内においても、世界においても
このようなピノ・ネーロ種主体のスプマンテ造りに地域全体で取り組むのは
オルトレポー地区以外には無いそうです。
D.O.C.G.スプマンテを名乗る為の規定は
70%以上、
更に
クルアゼを名乗る為の規定は
85%以上
と、ピノ・ネーロ種の使用率の高さを誇ります。
(※その後、100%ピノ・ネーロ種のみと改定されました!)
もちろんピノ・ネーロ種100%のスプマンテも少なくありません。
これは、この地のピノ・ネーロ種という
ブドウのクオリティーが非常に高い事
を意味し、また同時に、この栽培と醸造にかける
造り手の深い情熱の象徴です。
④クルアゼである為には・・・
オルトレポーのワイン協会によって定められている
(現在、ベッラーリア社のパオロ・マッソーネ氏が総会長です。)
規定のポイントは、以下のようなものです。
①生粋のオルトレポー・パヴェーゼ産である事。
②ピノ・ネーロ種 100% (又は85%以上)である事。
(ちなみに、それ以外に使用して良いのはシャルドネ種、
ピノ・グリージョ種、ピノ・ビアンコ種のみです。)
③メトド・クラッシコタイプ(シャンパン方式)によって造られるスプマンテ
のロゼである事。
(ロゼ色は、ピノ・ネーロ種(赤ブドウ)の皮の色素から出る自然な色です。)
④最低18ヶ月以上の瓶内二次発酵期間を経る事。
と、この他にも最低アルコール度数・瓶内気圧・収穫量・ボトル・ラベル・コルク等
に至るまで、細かい規制が定められています。
これらの規定を全てクリアして初めて
CRUDO(クルード:生粋)&CRU(クリュー:クリュー畑)な
ROSE'(ロゼ)
を語源とする、この
「CRUASE':クルアゼ」を名乗れるのです。
⑤収穫からリリースまで・・・
上記の規定を満たしてリリースするまでには、
収穫から
最低2年間がかかります。
(その為、記念すべき初年度となった「2007年モノ」は、
2009年の秋にようやくお披露目されたのです。)
しかし、大部分のカンティーナさんはそれぞれのこだわりを持って、
充分と思われる期間を経てからリリースさせる為
規定以上の更なる熟成期間を待つ事も少なくありません。
そんな訳で、イル・カーリチェにては、今回が待ちに待った輸入となり、
その、記念すべき初輸入(そしてたぶん日本初上陸)となった
マッツォリーノ社の
クルアゼですが、
この写真に見覚えのある方は、いらっしゃいますでしょうか?!
2年前にこのブログにてご紹介した、あの時のあのロゼが
(当時、瓶内二次発酵を開始したところでした。)
地下カンティーナ内での長い熟成期間を経てようやく解禁され、
立派な
クルアゼとなって、もうすぐ皆様のお手元にお届け出来るのです!
感動です。(T-T )
(何と言うか・・・卒業式を迎え、
これから社会へ巣立っていく子供達を見守る気分です。)
また、この
マッツォリーノ社の
クルアゼですが、
YouTubeのテイスティング講座にてもお披露目されました。
昨年2月25日のブログでは、ジジ・ブロッツォーニ氏
(GIGI BROZZONI:イタリアワインガイド本「ヴィーニ・ディ・ヴェロネッリ」
にてテイスティング評価を行っている方。)のワイン講座で
マッツォリーノの「ノワール」がテイスティングされている様子をご紹介しましたが、
昨年末には、この「クルアゼ」のテイスティングも行われました。
(↑イタリア語のみですが、こちらからご覧になれます。)
⑥最後に・・・
今後は、マッツォリーノ社以外の
クルアゼも次々とリリースし、
日本でもお目に触れる機会が持てるようになると思います。
そこで・・・
私から、
クルアゼを見抜くポイントを一つ伝授致しますネ(*ゝ∀・*)ノ
ガッビエッタ(口金)が、オルトレポーのワイン協会によって統一されていて、
クルアゼの
かわいいマーク入りになっています。
この写真では分かりづらいけど、綺麗な
ロゼー色をしています。
この
クルアゼの証をみつけたら、
あとは心おきなく
クルアゼに身を任せて、その澄んだ世界にお浸りください。
ロマンティックなロゼーの色合い、フローラルで爽やかな香り、キレのある喉越し、
グラスの中ではじけ続けるボッリチーネ(小さな泡)を通して思い浮かべる
ブドウ畑の連なる丘陵地帯。
そう、そこが
オルトレポー・パヴェーゼ。
素晴らしいワインが生まれ、新たなるストーリーを刻む地なのです。
***お知らせ***
4月8-12日に開催される
「Vinitaly:ヴィーニィタリー 2010」に
(イタリア最大のワインのフィエラ(見本市)です。
昨年の記事をご覧下さい♪)
今年はマッツォリーノ社も4年ぶりに出展します。
更に、これまでロンバルディア館(入り口2階)以外に出展していた
オルトレポーの方々も、多くがロンバルディア館に集結し、
皆様をお待ちしています。
参加される方は、是非オルトレポーのD.O.C.G.スプマンテを始めとする
素晴らしいワインに溢れた、ロンバルディア館へもお立ち寄り下さい☆