こんにちは、yoshikoです。
前回からの続きのレポです (。・v・。)ノ
カステッロ・ディ・チゴニョーラ (CASTELLO DI CIGOGNOLA)のある
チゴニョーラという地区は、オルトレポー・パヴェーゼの中でも特に、
バルベーラ種の栽培に長い歴史と伝統を持ち、
上質のバルベーラ種ワインが出来ると評判の区域の一つです。
モラッティ家が、自らの所有するカステッロ(お城)を取り囲む、
この栄えある伝統を広く世間に伝える為に、
そしてワインのクオリティーの高さを立証すべく、
ワイン造りプロジェクトを開始したのは1995年。
現在、バルベーラ種100%のワインが2種リリースされており、
(2003年が初収穫年となる)
それがこちらの
「ドディチドディチ:DODICIDODICI」 (写真左)
と
「 ポッジョ・デッラ・マーガ:POGGIO DELLA MAGA」 (同右)。
数々の賞を受賞し、ワインガイド本でも高評価を受けています。
(ワイン詳細に関しては、後ほど試飲の様子と共に詳しく説明しますね
♪)
まずは、今回この壮大なカステッロの中へ特別に入れてもらえましたので
皆様にもお披露目です。
カステッロの母屋は、モラッティ家の別荘としてプライベートに使用されている為
めったに入れないのですが。。。
今回は特別に、ガット(猫)も出迎えてくれ、
(ちなみに右下の丸い石は、昔使われていた大砲の弾です!)
こちらのサロンで、私は、ワインセールス担当の
アンドレア・ブオナリーヴァ氏と
このお城、モラッティ家、そしてワイン造りを中心としたチゴニョーラ地区の歴史から、
日本や世界におけるワインマーケティングについて等を語り合わせて頂きました。
中でも特に興味深かった話題としましては・・・
①彼らは今年より、上記のバルベーラ種をベースとした2種のワインの他に
スプマンテ・メトド・クラッシコ (ピノ・ネロ種95% & シャルドネ種5%)
を初リリースさせる。
(この新プロジェクトは、この地区がバルベーラ種だけでなくピノ・ネロ種の栽培も伝統的に盛んな点。近年ピノ・ネロ種の伝統的栽培と良質さが評価され、オルトレポーのスプマンテ・メトド・クラッシコ(ピノ・ネロ種ベース)がDOCGに認定された点から生まれたのだと私は思います。)
②専属エノロゴ(醸造家)の
リッカルド・コタレッラ氏は、
ヴィオディナミを推進しており、ここでは栽培・醸造法全てにおいてそれを尊重している。
③現在、世界へ向けてのワインマーケティングに手を広げている中、
中国への動きが特に大きく、期待も増えてきている。
しかしまだ輸出が実現していない日本への期待も大きく、
今後是非ワインを紹介し、日本への輸出を実現させたい。
等でした。
それにしても、見事な室内インテリア。
1985年にお城の一部が火事に見舞われるという災難に遭ったそうですが、
このお部屋を初めとする、無事に残った部分は
1212年(数字の12をイタリア語で
ドディチと言います。それがワイン名にも由来しています。)のままの姿だそうです。
木製のモザイクの天井は、長時間見続けていても見飽きることがないほど
繊細で魅力的。
入り口のホールを守る犬の置物には、目の部分に綺麗な石がはめ込まれており
まるで生きているかのような素晴らしさでした。
この後、車で畑の見学へ連れて行ってもらったのですが
あいにくこの日は濃い霧に包まれており、
地上は2メートル先も全く見えないほどの真っ白で幻想的な世界。
残念ながら、丘の斜面に広がるブドウ畑の写真は撮れませんでした。
でも、ここ標高400メートルの丘の頂上、
カステッロを取り囲む世界だけは、霧を見下ろし澄み渡っていたのです。
~その3~ へ続く。。。