31代目ベッティーノ・リカーゾリ男爵が死去されました。
イタリア・トスカーナ州で伝統を誇るリカーゾリ家の31代目ベッティーノ・リカーゾリ男爵が亡くなった。87歳だった。
リカーゾリ家はイタリアの名門一族。31代目のベッティーノ男爵は、1950年から61年までガイオーレ・イン・キアンティの村長を務め、58年から74年までキアンティ・クラッシコ協同組合の会長も務めた。小作制度の時代から、自社畑を所有する生産者の現代までを通して経験している。
一族の祖先には19世紀にイタリアの首相を務め、1890年代にサンジョヴェーゼ70%、カナイオーロ15%、白ブドウのトレッビアーノ15%をブレンドするキアンティ・クラッシコの方程式を確立した同名のベッティーノもいる。白ブドウをブレンドする手法は、貧しい村が連なる当時の小作制度を反映したもので、1932年のアペラション確立の土台を成したが、様々な論争があり、現在はサンジョヴェーゼ100%も認められている。
リカゾーリ男爵は1970年代にカナダのシーグラムに、カステッロ・ディ・ブローリオのブランドを売却したが、品質が低下したため、93年に息子のフランチェスコと共に買い戻した。ブドウ畑はそのまま所有していたため、その後の品質向上は目覚しく、現在は240ヘクタールの畑から250万本のワインを生産している。現在のカステッロ・ディ・ブローリオのCEOはフランチェスコが務める。
(@2009年5月20日 読売新聞より抜粋)
カステッロ・ディ・ブローリオ。
ん?と思った方も多いでしょう。
昨年の7月にはマグナムでOPENしたワインだったり。
今年の1月にはロッカ ディ モンテグロッシの生産者が来日したり・・・
いろいろとカーリチェでもイベントさせていただきました。
スタッフ一同、ご冥福をお祈り致します。