こんにちは、yoshikoです。
ワインのガイド本に、このような表がついているのを見たことがありますか?
これは、主なイタリアワインの
ヴィンテージ・チャートです。
(ワインを、収穫年ごとに5段階評価しています。)
もちろん、各生産者や畑によっても違いが出るので
総体的なものですが、
以前からY取締役に
「よっちゃん、 (←彼は私の事をこう呼ぶ)
うちが直輸入で扱ってるオルトレポーのワインに関しても
こんな表って無いのかなぁ。あったら欲しいなぁ。」と言われていて、
これはもう、あの人に聞くしかない!
と訪れたのは、オルトレポーの偉大なエノロゴ、
マリオ・マッフィ師!
(
モンテーリオというワイナリーに常駐してます。)
するとマッフィ師、お会いするなり
「昨夜、試飲会があって“
モンテーリオの'90年モノのピノ・ネーロ(赤)”
を開けたんだけど、とても素晴らしかったよ。」と。
え~、いいな~。それはぜひ私も参加したかったなぁ。
と呟いたところ、
「じゃあ、さっそく飲もう!取りに行ってくる。」と
素早いフットワークで、
例のあの地下の貯蔵庫へ掘り出しに!
'90年のピノ・ネーロ。
と、なんと!
'88年モノまで持って来てくれたのです。
えっ?!本当にこれ、今開けても良いの?両方?
今日はお誕生日でもないのに・・・と思いながらも、夢のよう
♪ 嬉しい
♪♪
本当、
掘り出し物って感じの装いたっぷりのボトルで
外観だけで既に、私に大きな感動を与えてくれました。
考えたら、先日成人式を迎えた皆さんと、同じ年なんですね!
そのワインがですね、今もこんなにキレイな色で、素晴らしい香りを持っていて、
20年の熟成を経て、更に奥深さやエレガンスさを身に備え、
素晴らしい味わいで魅せてくれました。
こんな成長を遂げるなんて・・・・・ワインって本当にすごいですね~☆
しかもこの後、モンテーリオのデザートワイン
「ノブレロー」までご馳走になって、
その
「ノブレロー」を練りこんで作られたチョコまで出てきて
至れり尽くせり。
ここに来ると、いつも時間があっという間に過ぎていく・・・幸せ
♪♪♪
と、ここで
ハッΣ( ̄□ ̄lll) と我に返り
本来の目的、例の表の事を聞きに来た事を忘れていました・・・
yoshiko
「実は今日ここに来たのは、よくガイド本で見かける収穫年の表、
あれのオルトレポー・バージョンを作って欲しくてお願いに来たんだけど、
もうすぐ子供が学校から帰宅するので帰らなくっちゃ。
また出直してきま~す。」
マッフィ師
「それなら今すぐに言うよ。
オルトレポーは東西に広く、地区によっても変わってくるけど、総体的で良いかな?
赤ワインと白ワインで分けるよ。
評価は何段階が良いのかね?」
そして、ざざ~っと言いあげること、わずか3分です!
(*^▽^*)/じゃ~ん、(たぶん)史上初!!
「オルトレポー・パヴェーゼのワイン、
ヴィンテージ・チャート」 ( 以下5段階です!)
白 赤
2009 4 3~3.5
2008 4 3
2007 4 5
2006 4 3
2005 3 3
2004 4 4
2003 2 4 ※猛暑
2002 3 2 ※雨が降り続く
2001 4 4
2000 3 4
1999 4 4
1998 3 5
1997 4 4
1996 4 3
1995 3 3
1994 3 3
1993 4 2.5
1992 4 2 ※9月中旬より雨
1991 4 3 ※9月中旬より雨
1990 2 5
1989 3 3
1988 3 5
1987 4 3
1986 4 4
1985 3 3
1984 3 3
1983 4 3
1982 3 5
1981 3 3 ※ブドウが大豊作
1980 3 1
1979 4 3
1978 3 5
1977 5 2
1976 4 4
1975 3 3
1974 4 3
1973 5 3
1972 NIENTE (ニエンテ:皆無!)
マッフィ師「まだ先を続ける?」
yoshiko「あっ、とりあえずこれでOKです!(紙も無くなっちゃったし・・・)。
必要だったら、また来まーす。ありがとうございました。」
それにしても、そらで(何も見ずに)ここまでスラスラと言いながら
ちょっとしたコメントまで付けてくれて、
マッフィ師の記憶力の良さにはいつも感服致します。
最後に、私から、この表に関して一言付け加えさせて下さい。
文中でも触れたように、以上の表はあくまでも総体的であって
・オルトレポーの中でも地区によって差があります。
・畑の場所によってや、各生産者の栽培法によっても差があります。
ちょっと興味深いエピソードを挙げるなら、
例えば、2008年のオルトレポー、
不思議な事に赤ブドウの中で、
ボナルダ種のみがほとんど実りませんでした。
でも、その他の赤ぶどうはとても良く実っていました。
(この不思議な出来事については、またマッフィ師に理由を聞きにいかなくちゃ!)
この表だけでは判断できないところが
ワインの面白いところだと思います。
でも、“長い熟成に耐えられる強いワインに仕上がっているか”や
”軽くエレガンスなワインに仕上がっているか”等の総体的な目安になるかも。
是非、上手に活用してくださいネ!
それにしても・・・1972年、何があったんでしょうね。
ニエンテ!なんて、気になりますね。
今回は時間が無かったので、
次回また聞きに行ってきますね!