こんにちは、yoshikoです。
えっと、前回の話は
「タベルナ・インペリアーレ」
の
ジャンニ氏と出会えたところまででしたね。
今回は、大奮闘のエピソードに入る前に
「タベルナ・インペリアーレとは?」
の説明をしたいと思います。
この“タベルナ・インペリアーレ”、
会社の創始者である ジャンニ・ファイエタ氏が、約25年前のある日、
自分のデスクに積み上げられた書類の山
(そのほとんどが彼に何の利益ももたらさない紙の山!)の前で、
商品の市場についてあるひとつの閃きを直感したことから、
ストーリーが始まりました。
その直感とは・・・彼が社会全体を見渡す中で、近い将来、
各地の“特産品”が市場においてたいへん重要になる日がくるという事。
そしてジャンニ氏は、そこで必要とされる流通方法の再開発や、
さまざまな提案を考察していくのです。
と、まぁ、こんな感じで、タベルナさんから頂いた会社概要は始まるわけですが
長~くなりそうだし、ブログをご覧の皆さんに
「読んでいたら眠くなった。」とか「結局、よく分からなかった。」
というコメントを頂く事になりそうなので (*^__^*)
私の言葉で、この会社の特徴を簡潔に説明してみたいと思います。
**** タベルナ・インペリアーレとは ****
①高品質の製品を集め
「タベルナ・インペリアーレ」という商標のもと取り扱っている。
チーズ・ハム類・ワイン・はちみつ・スパイスetc・・・扱ってます。(o^v^o)
②商品のセレクトは、ジャンニ氏を筆頭にした
数少ないエキスパートとされる人材が手掛けている。 ヽ(^ー^*)
イタリアが拠点ですが、最近はヨーロッパ各国の商品に広がりつつあります。
③現在消滅しつつある伝統的・希少な商品を守るために
この商標のもと販売路を拡販する。
商品の洗練化も行う。
まさにスローフードの精神ですね ♪ v(*・▽・*)
しかし、スローフード協会発祥以前に、既にタベルナさんは
このアイデアのもと動き出していたのです。
④新商品の開発も行う。
例えば・・・カリチェでも輸入してる
「グランサルド」というチーズ。
サルデニアのペーコラ(羊)の乳のみで作られるグラーナ・タイプの製品。
この製品の開発の為に、ジャンニ氏は地元の人々と共に力を注ぎました。
元来のグラーナより、白さと柔らかさを長期間保てることで、
食べた人々を驚かせ、納得させる美味しさを造り出しました。
(・v・)ノ テーブル・チーズとしても、削って粉チーズとしても最適です。
⑤啓蒙活動も行う。
一般の方々にこれらの商品を知ってもらう為、
イベントの企画や、雑誌への記事掲載等に取り組んでいます。
例えば・・・チーズ等の試食会・講習会を行ってます。
チーズと「ワインとの合わせ方」「パンとの合わせ方」「魚との合わせ方」
などあって、大変興味深いです (*・∀<*)
う~ん、だいたいこんな感じかな?!
拠点はイタリア南部 アブルッツォ州のペスカーラという地区にあって、
私は2006年の夏に訪れたのですが、その当時はまだ本部は建築中で
直売店や小ホール(試食会や講習会用)の完成を待っていました。
しかし既に、チーズ保管用の大型冷蔵室が3つあり、
それぞれに、たくさんのチーズが並んでいました。
部屋ごとに、フレッシュ系・ハード系(熟成型)・その他に分かれていて
それぞれに適した温度・湿度が設定されていました。
またその頃、ミラノにはチーズ専門店としての第1号店が試験的にオープンし、
その後その形態を尊重しながらフランチャイジングを進めています。
ショーケースの中には様々なチーズが並んでいます。
スーパーには売っていない、珍しいものばかりです。
イタリア各地よりセレクトされた、ワインやオイルもずらり。
地下には30席の小ホールがあり、講習会などが行われます。
私も、
チーズのデグスタツィオーネ(試食)をさせてもらいました。
若いもの
→熟成の長いもの、と順に味わっていきます。
間に野菜スティックを食べて、口の中をさっぱりさせるんですって。
私がこのタベルナさんを素晴らしいなぁ。。。と思う点は
商品と同時に、生産者をも保障しているところです。
以前にこのブログにてご紹介した
「モッツァレッラ・ディ・ブファラ(水牛のモッツァレッラ)」のラ・ブファラーラさんも
近辺の数ある生産者の中でも、伝統と高品質を守る事では秀でる
素晴らしい生産者さんです。
また、
牛だけでなく羊や山羊のチーズ等の希少な製品や、
伝統を受け継ぐ小さな生産者達の存続を守ることにも貢献しているところです。
一口にカープラ(ヤギ)と言っても、
イタリアにはこんなに沢山の種類がいて
こんなにいろいろなチーズが作られています。
こういう事を知る事で、希少なチーズも動物達も
皆で守っていってあげたいです。