こんにちは、yoshikoです。(*^▽^*)/Ciao
前々回からの続きのレポ、その3♪ 最終回です。
畑見学の後は、カステッロの別棟へ。
木樽や、ボトリング後のワインが並ぶ熟成・貯蔵庫、
その奥に、デグスタツィオーネ(試飲)の出来るスペースや
年代ごとにワインのストーリーを保管する部屋
また、ワインセミナーが出来るような
スクリーン付きの広い会議室まで整っていました。
そして、こちらはデグスタツィオーネ用に作られた離れの一角。
ワイングラスで作られたシャンデリアが、シンプルながらもゴージャス☆
現在2階に、キッチンとサロンを建築中です。
この離れから見渡せるような
ジャルディーノ(お庭)作りプロジェクトまであるらしく、完成が楽しみです。
さていよいよ、試飲させて頂きながらの、ワインのご紹介です。
カンティーナのロゴ入りグラスにて。
(カステッロお付きの執事の方の給仕にて。)
写真左より。
①ドディチドディチ:DODICIDODICI 2008
何度も発音していると愛着のわいてくるかわいいネーミング♪
(前回も説明しましたが)ドディチとは、数字の12。
カステッロの建築が1212年に遡る事が名前の由来です。
バルベーラ 100%
ステンタンクにて12日間のマセラシオン。
トンノ(520ℓの木樽)にて18ヶ月間熟成後、15ヶ月間の瓶内熟成。
アルコール度数:13.5%
生産本数:58,000本
②ポッジョ・デッラ・マーガ:POGGIO DELLA MAGA 2006
同名のクリュ畑のバルベラ種より造られる。
2004年モノまでは「カステッロ・ディ・チゴニョーラ」というワイン名でした。
バルベーラ 100%
ステンタンクにてマセラシオン後、
バリック(トロンシェ)にて1年間熟成、その後16ヶ月間の瓶内熟成。
アルコール度数:14.5%
生産本数:10,000本
裏ラベルは、こんな感じ。
実は、2.3年前にY取締役ご夫婦が訪伊時、
話題になり始めたこれらのワインを地元のエノテカで購入し、
ミラノのレストランへ持ち込んで一緒に試飲したことがありました。
(↓その当時の写真)
その当時は、正直言って①と②のワインの間に
あまり差が見られなかったのですが、
今回はその差もかなりハッキリしており、
①のドディチドディチは、
若飲みタイプとして、バルベーラ種のフレッシュな香りが特徴的。
②のポッジョ・デッラ・マーガは、
バルベーラ特有の強い酸味を上品なまろやか&エレガンスに仕上げ、
完熟したブドウの味わいと、リゼルヴァの重厚感が際立っていました。
両者の個性がしっかり出されており、
味わいも安定していて、美味しかったです。
ビオディナミ(※下参照)を推進していると言うことでしたが、
一般的にビオ(又はオーガニック)と謳われるワインに関しては
好き嫌いが分かれますよね。
しかし今、オルトレポーでは(というよりもイタリア全土で)
ラベルには記載しないまでも独自に取り組むカンティーナさんが増えてきています。
(記載する為には認定機関への登録料や手続き上の手間もありますし、
それをあえてラベル上で謳うかどうかは、
造り手さんのフィロソフィア(考え方・フィロソフィー)にもよるのだと思います。)
人体への影響を考えるのみならず、
土地(畑・ブドウの木)やワイン造りへの愛情があると自然と、
化学的な物に頼らず、自然を尊重していくようになるのだと思います。
私達も、飲んでいて安心感が持てますよね。
今回ご紹介した
カステッロ・ディ・チゴニョーラというカンティーナは
素晴らしいワイン造りの
実力と
歴史を持っている上に
モラッティ家・インテル(長友!)等と
話題性も兼ね備えており、
とても幸運だと思います。
今後、オルトレポーのワインを世界に発信していく
先頭に立つカンティーナの一つとして、この有利さを活かして頑張って欲しいですし、
応援していきたいと思います。
☆おまけ☆
(´・ω・`)yoshikoのつぶやき・・・
『カリチェで直輸入が出来、
日本の皆さんにもご紹介できるようになると良いなぁ。。。
Y取締役の心を動かす為に
皆さん、店頭で「飲んでみた~い!」とつぶやいて下さーい。(笑) 叶うかも♪』
※ビオディナミとは・・・
最近ワイン造りの製法で、ビオロジーとかオーガニックとかと共に
よく聞かれるようになりましたよね。
簡単な説明になりますが、
オーガニック(Organic:有機栽培)は、3年以上化学合成農薬、化学肥料を使用していない畑で栽培された農作物について、認証機関へ申請をすると、定期的な検査を通る事でオーガニック認証が受けられます。
ビオロジー(Biology)とは、昔ながらの製法(出来る限り機械も化学物質も使わない)で、ワイン作りを実施する事。
ビオディナミ(Bio Dynamiques:バイオ・ダイナミックス)とは、
1924年、人智学のルドルフ・シュタイナーが提唱。
厳格なビオロジーに加え、天体運行(占星術や魔術的なもの)と関連づけて、
ブドウ栽培やワイン醸造を行います。
どれも、高品質なワイン造りの中に、自然をもリスペット(尊重)した製法です。