もっちーです。
もうすぐGWですが皆様予定はお決まりですか?
遅くなりましたが、先週のオンブレッタの感想を簡単に書きます。
今回の南のワインは、どれも溌剌とした果実味が特徴で、
濃厚と思いきや意外と柔らかく、程良い酸味もあり、クオリティの高さを感じました。
以下個々のワインの感想です。
トレッビアーノ ダブルッツォ・・・・・青リンゴの風味を強く感じ、ライトながらコクもある。ややアルコール感があるけど、食事があれば気にならなそう。サバの塩焼きが食べたくなりました。
モンテプルチャーノ ダブルッツォ・・・・・後にコッリーネ・テラマーネと付く、非常に長いDOCG名。この銘柄は造り手の個性全開と言った感じで、非常に柔らかい樽の風味と綺麗に凝縮した果実味が上品でした。本来のモンテプルチャーノはもっと野暮な感じで、それもまた良しと思えるワインなのですが・・・天才醸造家の技術は恐ろしや。カツレツと合いそう。
フィアーノ・ディ・アヴェッリーノ・・・・・・濃いめの黄色で黄桃などのフレーバーを感じ、仄かにミネラルも感じます。魚介のマリネなどと合わせてみたいです。
タウラージ・・・・・・南のバローロの異名を持ち、非常に長熟なワイン。若いヴィンテージのせいか、やや樽が勝っている風味だが、複雑な余韻や筋の通った酸味に偉大なワインの風格を感じる。がっつり肉でも、ウォッシュチーズでも。
プリミティーヴォ ディ マンドゥーリア・・・・・ここも有名醸造家絡みなので、なんと綺麗なプリミティーヴォでしょうといった感じです。あの甘く濃厚で、スパイシーな風味は引っ込み、しなやかで雑味の少ない果実味にプルーンのニュアンス。マルサラソースみたいなほろ甘いソースの料理や、野菜と合わせたい。
サリーチェ・サレンティーノ・・・・・熟成感があり、タンニンは控えめでほんのり甘い果実味。ちゃんと酸味がアクセントになっているので、甘さの割に飲み疲れにくい印象。今回の個人的お気に入りです。
煮詰めたバルサミコソースをかけた鶏肉なんかと合いそうです。
チロ・ビアンコ・・・・・・最南端だけあり、酸味は穏やかで、辛口というより中口に近い印象。香りに独特の甘いニュアンス。ミカン?じゃないけど甘い柑橘の油分に近い印象でした。甲殻類の甘さとマッチしそうです。
チロ・ロッソ・・・・・・ガリオッポは物によってホントに甘いですが、このチロは上品で浮いた糖分を感じず、唐辛子料理じゃなくてもオッケーに思います。ハーブっぽさがほんのりあり、香草を使ったスパイシーな料理とよさそうです。
今回の南部イタリアの会で、地産地消を超えた「自産自消」という言葉を初めて知りました。
造り手達の、自分達の造る物を愛し、誇りを持ってありのままでいようとする姿勢はなにより素晴らしいと思います。
数字に現れない豊かさは、現在の技術で品質が向上しつつあるワインからも感じられたような気がします。
次回はシチリア・サルデーニャ島特集です!
その島独自の個性的なワイン盛りだくさんの予定です。
そして早くも満席となりました、有難うございます!