こんにちは、yoshikoです。
今回は引き続き、カーリチェ5月のフェアワインで取り上げられているカンティーナ
「ヴェルチェージ・デル・カステッラッツォ」についてご紹介します。
オルトレポーのワイン生産者さん達の間で
“イノルトレ(InOLTRE)”というグループが作られたのは2000年。一つ一つの小さなカンティーナでは出来ない事も、皆で力を合わせれば必ず出来る!先祖代々受け継がれてきた土地(ブドウ畑)や伝統を守っていく為に、そして更なる品質向上とオルトレポー発展の為に、知恵を出し合って一緒に活動していこう!!と立ち上げの筆頭に立ったのは、昨年来日した「ベッラーリア」のパオロ氏や、これからご紹介する「ヴェルチェージ・デル・カステッラッツォ」のジャンマリア氏を含めた数名でした。
現在メンバーは11カンティーナ。
このグループ、本当に仲が良いのです!カーリチェがオルトレポーワインを直輸入し始めた当初、うち3カンティーナさんがイノルトレのメンバーという事もあり、イベントや試飲会で訪ねていくと、グループ出展している事が多かったのでいつの間にか全員と顔見知りに。
それに皆さん、自分のワインだけでなく
「美味しいワインがあるから飲もうよ。」「面白いワインがあるから飲もうよ。」とお互いのワインを薦めてくれるのです。∑o(*'o'*)o ウオオォォォォ!!
それぞれは“独自の個性あるワイン造り”を目指しつつ、でもきっと大事に思う部分が共通していて、最終的な目標(文頭で記したような)でつながっているのですね。
これからはブログを通して、彼らの活動振りも皆さんにご紹介していきたいです。
(※ イノルトレの情報はこちらでもご覧になれます。(イタリア語のみ)→
http://www.inoltre-po.it )
こうした事がきっかけで知り合う事ができた「ヴェルチェージ・デル・カステッラッツォ」のジャンマリア氏・マルコ氏ご兄弟。
昨年、カーリチェのY取締役が来伊した際、私も初めてカンティーナを一緒に訪れて、その後初輸入が叶い、今皆さんのお手元にあるヴェルチェージのワインは日本発上陸!モノなんです。とても嬉しいです。
実はご兄弟から昨日届いたメールによると、カンティーナの拠点であるモントゥー・ベッカリアという町の頂上に聳え立つ「カステッラッツォ」というお城を、ヴェルチェージ家が所有して200年!の記念祭が行われるそうです。そしてその際、記念ワインがお披露目されるそうです。その名も「ルオーゴ・デイ・モンティ」(ピノ・ネーロの'98年モノ)!楽しみです!
また、このメールの最後に
「私達のワイン、日本の皆さんはどんな風に言ってくれていますか?」とありました。このカーリチェのワインフェアを通して、
たくさんの方々の気持ちが聞けたら是非お伝えしたいと、とても楽しみにしています。
「グジャローロ」は充分に熟したピノ・ネーロ種のブドウの房のみから造られるうえに、搾り取るモスト(搾り汁)もわずか全体の55%という、つまりとっても贅沢で手の掛けられた白ワインです。きっと満足感を与えてくれる事と思います。これからの時期、スッキリした喉越しのピノ・ネーロ種の白ワインを冷やして飲むと最高ですネ!
「クラッ」は、
クラッとくるぐらいおいしいです!!
・・・・。
σ( ̄、 ̄=)ンート・・・
実は、私はワインに関するうんちくは苦手です。
特にこの「ヴェルチェージ・デル・カステッラッツォ」というカンティーナさんを考える時、私はいつも深く思うことがあるのです。(・・*)。。oO(想像図)
フィエラ会場で初めて試飲した時
「あれ?なんか今まで飲んできたオルトレポーのワインっぽくなーい。」
と思いながら飲んでいました。
それが、彼らのもとを訪れて、彼らと共に畑を見ながら、ファミリーの皆さんと話して・・・解ったんです!∑('◇'*)
ここのワインは彼らそのものなのです。
訪れて解った、彼らの住む歴史ある土地の様子。
ブドウ畑を見てまわって解った、地質や気候条件、ブドウの木々、伝統的な栽培と環境への配慮。彼らファミリーと話して解った、由緒ある家系の様子や彼らの気さくな性格やワインへかける情熱。そんないろいろな事を知った時に初めて、ああ、このワイン以外にあり得ない。 と、ただ、ストレートに素晴らしなぁ!と。(T▽T。)
オルトレポーと一言で言っても広く、東側はエミリア・ロマーニャ州と接し、西はピエモンテ州と接している事だけとってみても場所によって地質も気候も習慣も全然違う。
私が「オルトレポーってこういう感じ。」又は「バルベーラ種ってこんな感じ。」と、
勝手な固定観念でワインを飲もうとしたのは間違いで、それでは
各ワインの持つ良さには気付けないし、
何より美味しく飲めないじゃない!と、反省したのです。
だから皆さんにも、
皆さんの感覚で楽しく味わって頂きたいです。
そしてこのブログを通して、オルトレポーのワインを手にした皆さんに、ワインそれぞれの背景を伝えていけたら良いなぁと思っています。
ワインは畑・作り手・歴史・伝統・情熱、それら全てが込められて出来上がっています。
背景を知ると好きになる。好きになると美味しくなる。美味しくなると近づきたくなる。
こんな魅力がオルトレポーにはあるのです。
右からマルコ氏(弟)、ジャンマリア氏(兄)、お母様、お父様。カステッラッツォにて。