こんにちは、yoshikoです。
前回に続き「
IKEご夫妻とのカンティーナ訪問記」・・・
あれからオルトレポーの東端(エミーリア・ロマーニャ州との境近く)に位置する
ボナルダ発祥の地“ロヴェスカーラ”へやってきました♪
***Fratelli AGNES***
ここは、5月4日のブログでもご紹介しました
“ボナルダ造りのエキスパート!”と呼ばれる
「アニェス兄弟」のカンティーナです。
ロヴェスカーラという土地、
そしてそこに根付く
ボナルダ種というブドウ品種の歴史と伝統を
先祖代々受け継ぎ、守って、現在も熱~い情熱でワインを手掛けるご兄弟、
セルジョ氏&クリスティアーノ氏に会いに来ました!
アニェス兄弟によって生み出されている
大変エレガンスなボナルダ種の赤ワイン、
実はこの地のみに古くより伝わる特別な
"ピニョーロ”と呼ばれるクローンに
私達は興味津々、只今カーリチェでもこのワインをご紹介中です!
あいにくこの日は雨が降っていたので畑の写真は撮れませんでした。
残念。。。晴れた日にまた改めて写真を撮りに行って来ますネ!(^-^)ノ”
その代わり、カンティーナ内をゆっくり見学させて頂きました。
地下1階の、タンクが並ぶ醸造場の一角です。
タンク(ガラス繊維強化樹脂製)の中身がどうなっているのか覗き込むMIHOさん。
ワインが空気に触れないように、落とし蓋がしてあるんですよ~!
地下2階の、樽やボトルが並ぶワインの貯蔵庫の一角。
「あれっ、ここではボトルは全て、箱に入って縦置きで保存なんですねぇ!」
(↑ワインが眠っているのでヒソヒソ小声です。)
現在完成間近のこの新カンティーナ内は、
ワインに圧力やストレスを感じさせないように(重力に逆らわずに)
地上から地下に向けて醸造→貯蔵とワインが送られていくという仕組みに。
ここでも、アニェスご兄弟のワインへのこだわりと細かい配慮が感じられます。
その後、1階のデグスタツィオーネ用のお部屋で試飲もさせて頂きました。
この4種は全てボナルダ・ピニョーロ種100%で造られる赤ワインなのにタイプ別に飲み比べてみると、
それぞれの個性が感じられ、本当に興味深いです。
①
「ギッフィ '07」・・・微発泡タイプ。
赤いトサカの鶏ラベル、本名は「クレスタ・デル・ギッフィ」です。グラスに注いだ時にしゅわーっと広がって消える泡立ちが本当にキレイ・・・(*´∇`)ウットリ♪ 微発泡タイプのボナルダは、暑~い夏には少し冷やして飲むというスタイルも現地では好まれているみたいです!
②
「ポッセッシオーネ・デル・コンソレ '06」・・・ステンタンクのみ使用タイプ。(2006年モノ以外は、大樽使用。)
おじいさんが犬を連れている・・・じゃなかった、コンソレ(全権大使)が犬を連れているラベルです。このコンソレとは、ピニョーロの名付け親でもあり、ボナルダのクローンに大変熟知していたドクター・ジューリオ・モンベッリという方で、1900年代初めにコンソレが所有していた畑を、彼の望んだ姿で現在もアニェスご兄弟が受け継ぎ大事に守っているのです。そしてこのワインは、このワイン名と同じく「コンソレの領地」と名付けられた畑で採れるブドウの中から、最良の房のみをセレクトして造られています!
③
「ポクルム '05」・・・バリック熟成タイプ。
ポクルムはラテン語で「タストヴァン(鑑定杯)」を意味します。ラベルに描かれているようなアンティークなタストヴァンにふさわしい伝統を残すワインであるように・・・という想いが込められて名付けられています。このワインは、アニェス兄弟の所有する全ての畑から、第1回目の収穫で(収穫は、同じ畑内でも3回以上に分けて、良い房をセレクトしながら行われています。)最良の房のみがセレクトされ、その後丹念な醸造過程と、バリック内熟成を経て、大変洗練された味わいを生み出しています。
④
「ミッレーニウム '04」・・・大樽熟成タイプ。
良い収穫年のみ生産される特別なワインです。カンティーナの横に広がる「ミッレーニウム」と名付けられた大変樹齢の古い樹を含むクリュー畑において、更にセレクトされたブドウの房のみで造られます。ボナルダ・ピニョーロの持ち味・長所を本来あるべき姿で活かせる様に、このカンティーナに代々伝わる伝統的なマニュアルに従って造られる特別なワインです。
私は、大樽でゆっくり熟成させ、まろやかでやさしい味わいの「ミッレーニウム」が大ー好き!だけど、その場にいたメンバー、それぞれ選んだ好みのワインは分かれました!そんなところがワインの楽しいところですネー。
右がセルジョ氏(兄)、左がクリスティアーノ氏(弟)のアニェス兄弟です。
お互いの性格と特技を生かした役割分担で協力し合い、素晴らしいワインを生み出しています。
ワインのボトリングに忙しい時期、本当にどうもありがとうございました。
次回予告・・・
この後、太陽のシンボルマークでお馴染みの
「フォルテージ」へ!
フォルテージの畑で見つけたスゴイ物とは?!
フォルテージの新ラベルワインも初お披露目です!お楽しみに♪